ゼロからはじめる!脱サラ農業の教科書 [ 田中康晃 ](楽天)
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概要
脱サラして農業起業スクールを経営する著者が、多数の新規就農のコンサルタント経験から、新規就農に必要なマインドセットや具体的なステップを体系的に解説してくれる本でした(初版2018年)
新規就農を目指す視点からの感想
1年後にムリなく就農できる7つのステップと題して、具体的に農家になるには、やるべきことを紹介してくれているので、これからどうやって新規就農していけばいいのか想像しやすい
著者が行政書士でもあるため、法律や制度の情報も網羅している。また、そうはいっても農業関係の法制度について法律の字面だけでは運用されていない各地の農業委員会等の事情も熟知しており、「やっぱり地域で状況が違う、という理解で合ってるんだな・・・」と再確認した。
営農計画、資金計画についても具体例を基に詳しく作成方法の説明があり、今後の参考になった。
世間全体から俯瞰しながら新規就農、農業経営について効率的につかめる良書だと思います。
著者の就農スクール経営の経験から新規就農について体系的にまとめられており、とても読みやすい。栽培技術などについては触れられていないので、別の本を読む必要あり。
ただ、もっともっと熱い思いに触れて背中を押してもらいたいときは、西田栄喜さんの本もおすすめです!
気づき
- 脱サラ農家は先達農家と比べて栽培技術では敵わない。商品の差別化をして、競争を避ける経営戦略が有利
- この本でも、6次産業化と廃棄を減らして収益を伸ばすことについて推奨されていた
名言
- 地域の資源を使って仕事をするのが農業(だから周囲とのやりとり・協力は必須)

読了後・・・
教科書、というタイトルから固い内容を想像したけど、著者の「脱サラして農業するのが目的ではなく、脱サラして理想のライフスタイルを送るためにどんな就農をするか」という思いを基盤として説明してくれているため、素直に自分がどうしたいのかを念頭に置きながら読むことができた。
基本的な情報を説明した後の後半の章の中で、「ゆったりした田舎暮らしを実現する農業モデル」という具体的なモデルを作成して紹介してくれていて、自分はこの年収のボリュームが理想のライフスタイルに近いと思った。
豊富なコンサル経験から色々な就農モデルの姿を示してくれるので、自分がどんな新規就農がしたいのか、より形がはっきりしてきた感覚があった。
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