とにかく妻を社長にしなさい [ 坂下 仁 ](kindle版)
とにかく妻を社長にしなさい 本気でお金持ちをめざす人のプライベートカンパニー活 [ 坂下仁 ]2015年初版
概要
先日読んだ 今すぐ妻を社長にしなさい の第2弾となる実践編!
今回は「とにかく」妻を社長にしなさい。
第1弾を読んでいなくても、マインドセットや著者のお金の思想について冒頭にまとめてくれているので、時間がない人はこちらだけ読んでもいいかも。
すごく具体的、かつ、一歩踏み出しづらい人に向けてキットまで付録としてついている親切な書籍となっています。

第一弾よりもさらに具体的な経費計上の具体例とアイデア
妻社長の会社を法人化した場合の税金に関係することも、具体的に例を出して説明してくれている
ポイントとして、社長の役員報酬、出張手当、福利厚生費、社宅借り上げ費などは、法人化すると経費にできるが、個人事業は経費にできない
そして、著者が紹介する驚きの経費計上術!子供にバイト代を払って学費に使ってもらう、大家であれば中古物件を買ってリフォームを施す管理も外注して経費とする、など。ぜひ本を読んでみてください。自分に当てはめて、他にもアイデアが思いつくかもしれません。
もちろん国税庁の考えに従わなければ脱税的にみられてしまうので注意が必要ですが、考え方次第、やり方次第でかなり違ってくるなぁと思いました。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2210.htm 国税庁 No.2210 やさしい必要経費の知識
会社員の家族ならではの社会保険料対策
また、妻社長の年間の報酬額を100万円以下にすることで第3号被保険者の恩恵を得ることができる 。
賢いな~・・・ほんと、参考になります。
これは大きいですね。典型的社畜ママ(会社員)だった私からすると、第3号被保険者(社会保険上の扶養)は、天上の存在ってくらい縁遠い存在だったのですが、ここにきて恩恵をあずかれる可能性が出てきてびっくりです。社会の制度はよく考えて利用していかないとですね!参考になります。
老後の資金についてもカバー
小規模企業共済(経営者のための退職金制度):退職金の積立額を所得から全額控除でき、節税と積立が同時に可能!経営セーフティ共済も同じように積立が可能で経費算入ができる。ということで紹介されています。どっぷりサラリーマンだと気づきにくいアイデア。
https://www.smrj.go.jp/kyosai/skyosai/features/index.html 中小機構 制度の概要
https://www.smrj.go.jp/kyosai/tkyosai/features/index.html 中小機構 経営セーフティ共済

まず種銭(元手資金)を作るところから、マインドセット
節税も社会保険料の支払いもお得なのはわかったけど、元手の資金がないよ~、という人のために、すごく丁寧にハウツーを載せてくれています。下記は私が印象に残った部分です。
お金の地動説
著者によると、「お金の天動説」の考え方(お金=価値)に支配されてしまう人が多いとのこと。お金 そのものが価値になってしまうと、お得か否かに振り回されて誤った判断をしやすいそう。
確かに、目先のお得感につられて不要な出費をしたことなど数えきれないくらいあります・・・・安物買いの銭失い、ということですね。
著者が推すのは、「お金の地動説」の考え方だそう。お金=感謝の気持ちという考え方であれば、必要か否かでお金の使い道を判断できるようになるとのこと。
このマインドセットで不要な出費を減らし、まず副業の事業の種銭を作ることを勧めている。
この考え方には賛成だけども、さらに、お金を時間で買うという考え方も加えることでさらに適切な種銭の貯め方ができるようになるような気がする。
とにかくフォローする姿勢がすごい
付録にワークシートまで作っていて妻社長の会社の事業内容(実例)から、どうやって種銭を捻出するかまでの計画を立てられるようになって徹底してフォローする本となっています。
名言
- 経費は投資 (さすが・・・!)
気づき
お金の世界でうまくやっていくには、会計の基礎を知った方が良い
自分も会社の中で会計の真似事の業務の経験があり、会計の基本知識と概念は特殊だけれども公私ですごく役に立つと感じていたので、著者の社会制度をうまく活用していくアイデアを知って、会計の基礎の勉強をしたいと痛感しました。知ってるか知らないかでダイレクトに収益に影響する分野なので。。。
井の中のサラリーマンになりすぎていたなぁ、と反省。

前著を読んで少し疑問に思っていて、本著を読み一応納得したこと
・・・妻社長の会社を法人化する必要性って本当にあるかな?
本著では、大家業のように、初期投資が必要な事業の場合は事業を始めた後で法人化する際に出費が発生するので、最初から法人化することをお勧めしているとのこと。
初期投資が大きな事業であれば法人化した方がメリットが大きいようですね。農業も当てはまりそう。
・・・節税を前面に押し出したメソッドだけど、著者の「お金は感謝の気持ち」という思想と矛盾してない?
本著で、節税については社会貢献の一つと著者は考えているそうです。驚きの考えですが、節税のために経費を計上する必要があるが、経費がかかった分だけ社会にお金が回るから、ということだそう。
多分、いかにお金を使わないかというケチな思考だと、上記のような考えは成立しないのでは?一応自分は納得できましたが、経営者の思考回路になるには道は遠そうです・・・
あと、著者の宝くじに対する考え方が辛辣で面白いですw詳しくは 書籍で!
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電子書籍も!
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